安眠とお茶の意外な関係。良い睡眠を迎えるためのお茶の飲み方とは?

安眠とお茶の意外な関係。良い睡眠を迎えるためのお茶の飲み方とは?
リンコ

こんにちは!「ぐっすりねむり隊」のリンコです。
わたしたち日本人にとって最も馴染みの深い飲み物といえば「お茶」ではないでしょうか。
でも、お茶にはカフェインが入っているから睡眠にはあまり良くないイメージを持っている方も多いのでは?
しかし、お茶の効果を利用すれば一日のリズムが整い、睡眠にも良い効果が期待できるんです。
そこで今回はそんなお茶について深堀りしてみましょう!

もくじ

安眠とお茶の意外な関係。良い睡眠を迎えるためのお茶の飲み方とは?

1.世界中で愛されるお茶の魅力

一口に「お茶」と言っても、その種類はさまざま。一般的にお茶というのはツバキ科の常緑樹である「チャノキ」という植物の葉と茎から作られる飲み物のことを言います。
そして、チャノキ以外の植物から作られる飲み物も「〇〇茶」もしくは「〇〇ティー」と称する場合もあります。

1-1.チャノキを原料とするお茶

まずは最も一般的なチャノキを原料とするお茶からご紹介します。

1-1-1.不発酵茶(緑茶)

日本でお茶と言えば「緑茶」を指すことがほとんどでしょう。緑茶は、摘み取ったチャノキの葉をすぐに蒸し、揉んだあとに乾燥させて作ります。

日本では5月上旬に「一番茶」の茶摘みが行われ、次いで「二番茶」「三番茶」の収穫を行います。
特に立春から数えて八十八日目にあたる「八十八夜」(5月2日頃)の茶摘みは、歌にもなるほど有名ですね。

春から夏に変わるこの時期は茶摘みの最盛期であり、八十八夜に収穫されたお茶は縁起も良く、品質も高いことから極上品として扱われています。

新茶とも呼ばれる一番茶は、アミノ酸の一種「テアニン」を豊富に含むため、旨味が強いことが特徴。
また、玉露のように被覆し、日光を遮った状態で栽培すると、アミノ酸からカテキンへの生成を抑制します。すると茶葉中にテアニンを豊富に含んだままの状態となるため、新茶や玉露は旨みの多い味わいになると言われています。

1-1-2.半発酵茶(烏龍茶など)

緑茶とは全く違う味わいの烏龍茶ですが、緑茶と同じチャノキを原料としています。その味の違いは、作る工程で「半発酵」をさせているため。半発酵茶を作るには「萎凋(いちょう)」という製造工程が欠かせません。 萎凋とは、生の茶葉を放置して萎れさせる工程のことを言います。

摘み取られた茶葉を10〜20分程度天日にさらし、発酵を促します(日干萎凋)。次に、熱くなった茶葉を室内に移し、発酵の度合いを調整(室内萎凋)。さらに茶葉をドラム状の機械に入れ、葉の周辺をこすり合わせ傷をつけることによって発酵を促進させます。すると、葉の周辺が赤褐変化し、中央部が緑色の半発酵状態に。この状態になったら、発酵を止めるために茶葉を高熱で炒りつけます。

烏龍茶は萎凋の程度によって発酵度合いが変わるため、緑茶に近い色合いのものから紅茶に近いものまで多くの種類があります。

1-1-3.発酵茶(紅茶)

烏龍茶よりもさらに発酵を進めて作られるのが紅茶です。烏龍茶と同じように萎凋させた茶葉を、機械にかけて揉むことで発酵を促進します。よく揉まれた葉を、室温や湿度が調節された部屋に広げて発酵を進めます。しかしここで過度に発酵してしまうと、紅茶の命である香気やアロマが台無しに。

茶葉が変化していく「香り」や「色」で判断し、適切なタイミングで100度近い高温熱風の乾燥機にかけて発酵をストップすることにより、美味しい紅茶ができあがります。

また、紅茶は世界20カ国で生産されており、産地の気候によって異なる品質や香りを楽しめるのも魅力のひとつでしょう。インドの「ダージリン」が有名ですが、その他にもスリランカの「ウバ」中国の「キーマン」も、世界三大紅茶として知られています。

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1-2.ハーブを原料とするお茶

「ハーブ」とは、料理の香り付けや保存料、薬、香料、防虫などに利用されたり、香りに鎮静・興奮などの作用がある有用植物のこと。そんなハーブの葉や花、茎や根などをお茶にしたものを「ハーブティー」と言います。 ハーブティーの特徴は、ただ味わうだけでなく、それぞれの植物が持つ効果効能を活かして、心や身体の不調にアプローチできるという点でしょう。

ハーブティーはひとつのハーブだけでなく、似たような効果もしくは相乗効果をもたらすハーブとブレンドしてあるものが主流です。
そのため「リラックス」「安眠」「疲労回復」など、効能が表記されている場合が多く、それぞれのハーブの特徴が分からなくても気軽に始めることができますよ。

また、ハーブに詳しくなったら自分好みのハーブブレンドティーをオーダーメイドで作ってもらうという楽しみ方も。
人間の身体とは、自分が必要としているものを欲するという感覚を持ち合わせているので、飲んだときに自分が「美味しい」と思えるものを選ぶことをおすすめします。

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2.睡眠のために理想的なお茶の摂り方

このように、お茶には色々な種類があり、それぞれに特徴があることが分かりました。 次に、お茶の性質を利用して一日のリズムを整えることで、質の良い睡眠を得る方法をご紹介します。

2-1.朝は緑茶でシャキッと1日をスタート

1日を元気にスタートするための飲み物には、熱いお湯で淹れた緑茶がおすすめ。 緑茶には覚醒作用がある「カフェイン」が含まれているため、朝の緑茶は眠気を覚まし頭をスッキリさせてくれます。

注意したいのは、緑茶は80°C以下のお湯で淹れると「カテキン」が抽出されにくくなり、その代わりリラックス効果の高い「テアニン」が出てカフェインの効果を相殺してしまいます。 そのため、朝は沸騰したお湯でカテキンをしっかり出した緑茶が最適でしょう。

2-2.昼は紅茶で疲労のリカバリー

お昼後の休憩時間におすすめしたいお茶は、ローズやラベンダーで香りをプラスした紅茶です。

半日動いて汗をかいたところで水分を補給する目的と共に、紅茶に含まれる「紅茶ポリフェノール」によって血液をサラサラにしてくれる効果が期待できます。
さらに鎮静作用を持つローズやリラックス効果が高いラベンダーを入れることで、ゆったりとした気分に。 紅茶休憩を挟むことで、午後も活動するための活力を補います。

2-3.睡眠前はハーブティーでリラックス

睡眠の前の飲み物には、カフェインが入っていないハーブティーが最適です。安眠効果のあるハーブティーならなお良いでしょう。 眠りにつきにくい原因は人それぞれなので、自分の不眠の原因に合ったものを選ぶことが大切です。

○イライラしているとき・・・ ラベンダー、マジョラム、セージ
○疲れすぎなど、興奮状態にあるとき・・・ ローズ、テアニン、レモンバーム、レモンバーベナ
○不安を感じるとき、落ち込んでいるとき・・・ カモミール、オレンジピール、セントジョーンズワート
○食べすぎによる胃もたれ・・・ レモングラス、ペパーミント

3.良い睡眠を迎えるために一日のリズムを整えよう

質の良い睡眠のためには、一日のサイクルを整えることがとても大切です。 朝日を浴びることや屋外で活動的に過ごすことも効果的ですが、天気が悪い日や休日は乱れてしまいがちですよね。

そんなときでも、今回ご紹介したような習慣が身についていれば、規則正しい生活を後押ししてくれます。 良い睡眠は、良い朝から。毎日のお茶習慣、皆さんもぜひ試してみてくださいね。

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