こんにちは!「ぐっすり眠り隊」のリンコです。
今年はしばらく暑さが続きましたが、ようやく季節が進んで特に夜は気温がグッと下がってきましたね。
10度台になってくるといよいよ暖房器具の出番ですが、皆さんは眠る時に暖房をつけっぱなしにするかどうか悩んだことはありませんか?
タイマーをセットして眠っても、気温によっては寒くて途中で目を覚ましてしまう……なんて経験もあるのではないでしょうか。
とはいえ、近年は電気代の高騰が続く上に、2024年11月と12月の電気・ガス代は国の補助が受けられないため、暖房をつけたまま寝たときの電気代も気になるところですよね。
そこで今回は、暖房をつけたまま寝るときの注意点や、寒い冬の夜でも快適な眠りを得るためのポイントを解説します。
暖房をつけっぱなしはNG?寒い冬の夜でも快適に眠るための方法を解説
1.暖房をつけたまま寝るデメリットとは
寒くて起きてしまって暖房を入れ直すくらいなら、ずっとつけっぱなしにしておくのが正解なのでしょうか?
前提として、火災のリスクが高い暖房器具は使用しないようにしましょう。
石油ストーブやガスストーブなどは火災のリスクはもちろん、一酸化炭素中毒の危険性もあるため非常に危険です。
1-1.空気の乾燥による影響
暖房、特にエアコンやセラミックヒーターなど温風をつけっぱなしにすると部屋の湿度が低下し、空気が乾燥して感染症にかかりやすい環境をつくります。ウイルスは低湿を好むため、湿度が40%未満の環境はウイルスが活性化し、空気中に浮遊する時間が長くなります。さらに喉や鼻の粘膜が乾燥することで免疫機能が弱くなり、ウイルスや細菌が体内に入りやすくなってしまうのです。
一方、電気毛布は空気を乾燥させることはありませんが、皮膚の水分不足につながって肌荒れなどを引き起こすため、こちらも注意が必要です。
1-2.睡眠の質の低下
寒くて起きてしまう分断睡眠も睡眠の質を低下させますが、実は暖房をつけっぱなしにすることにも睡眠の質を低下させてしまう要因があります。
近年の研究で、睡眠は体温と深く関係していることが分かっています。入眠時には手足の皮膚温上昇によって放熱され、深部体温が下がると眠りにつきやすくなります。そして明け方に近くなると今度は深部体温が上昇に転じることで、覚醒に向かうと言われています。
つまり、エアコンや電気毛布などの暖房器具で体温を高く保ちすぎることは途中で覚醒してしまう一因となり、睡眠のメカニズムが不安定になってしまうという結果も報告されています。
1-3.電気代のコスト増加
近年はロシアのウクライナ侵攻、円安など、電気代が高騰し続けています。政府からの補助があるものの、以前と比べると電気代がかさんできていることを実感している方は少なくないと思います。
特に真夏や真冬は電気の使用量が増えるため、少しでも節約したいところです。
一般的に言われている電気代は以下の通りです。
・エアコン:1時間あたり約20円〜43円(設定温度と消費電力による)
・セラミックヒーター:1時間あたり約19.8~36.2円
・オイルヒーター:1時間あたり約9.3円〜46.5円
・電気毛布:1時間あたり約1.35円〜4.05円
このように、使う暖房器具によってもかなり料金が変わるため、環境や需要に応じて自分に合った暖房器具を選ぶことが大切です。
2.寝るときの暖房器具の上手な使い方
エアコンやセラミックヒーター、オイルヒーター、電気毛布などの暖房器具にはどれぞれに特徴があり、自分に合ったものをうまく使いこなすことで夜通し快適に眠ることができます。
2-1.温度調節が得意で効率よく部屋を暖めるエアコン・セラミックヒーター
やはり年中を通して室温を効率よく調節してくれるエアコンやセラミックヒーターを寝室に設置している方が多いと思います。
エアコンやセラミックヒーターを使う場合は、タイマーをうまく利用することをおすすめします。
まず、布団に入ったときに冷えを感じないようにするために、就寝30分前から寝室を温めておきましょう。
このとき、布団をめくって寝具もしっかり温めるようにしておくことをおすすめします。
寝るときは設定温度を20℃に設定し、オフタイマーを2時間から3時間後に設定しましょう。
さらに起床の1時間前に電源をオンにするようにしておくと、起きてからすぐに活動しやすくなります。
そして、エアコンやセラミックヒーターを使うときに合わせて行いたいのが乾燥対策です。
加湿器を利用する場合は、過度な湿度になると結露やカビの増殖を招いてしまうため、自動的に湿度をコントロールしてくれるタイプがおすすめです。また、気になるほど音が大きいものは眠りを妨げてしまうので、静音設計のものを選ぶようにしましょう。
2-2.優しく部屋をあたためるオイルヒーター
熱伝導率の高いオイルを加熱し、容器内で循環させて放熱するオイルヒーターは、エアコンやセラミックヒーターのように温風を出さないことが特徴です。
オイルヒーターは温風を出さないため温度にムラがでにくく、部屋が乾燥しにくいというメリットがあります。さらにホコリやハウスダストなどを巻き上げる心配もないため、アレルギーがある方や赤ちゃんがいる家庭に好まれています。
また、オイルヒーターはその設計上寿命が長く、定期的な掃除の必要性がほぼないこと、稼働音が静かなこともメリットと言えるでしょう。
その一方で、部屋を暖めるのに時間がかかってしまうというデメリットもあります。特に10畳以上の広い部屋を暖めるのにはかなり時間を要してしまいます。結果として電気代もかさんでしまうので、寝室などの狭い空間を全体的に温めるという目的で使用することをおすすめします。
2-3.省エネNo.1の電気毛布
電気毛布のメリットは、なんといっても圧倒的に電気毛布自体の価格と電気代が安いことでしょう。
持ち運びもしやすいため、場所を選ばずに気軽に使用できるのも電気毛布の良いところです。
一方で注意したいのは、部屋の空気は乾燥させないものの、電気毛布で温めている身体を直接乾燥させているという点です。
また、低温やけどを引き起こす可能性もあるため、温度調節が苦手で、寝返りなどもできない赤ちゃんや高齢者の方が使用する場合は注意が必要です。
基本的に電気毛布は就寝前に寝具を暖めるために使用し、一晩中電源をオンにしておくことは避けることをおすすめします。
3.暖房のようにランニングコストがかからないのが魅力!寝具を見直してみよう
部屋を暖めることも大切ですが、やはり快適に眠れるかどうかは直接肌に触れる寝具に左右されます。
前述したように、人の睡眠と体温の関係からただ温めるだけの暖房器具を使うと温まった後の体温調節が難しく、途中で目が覚めやすくなってしまします。
そこでわたしがおすすめしたいのは、櫻道ふとん店の「温泉毛布」です。
温泉毛布は、ミネラルをたっぷり含んだ化石サンゴを特殊な溶剤で溶かし、染料と一緒に繊維にしみこませた特殊素材を使用。化石サンゴの遠赤外線効果で身体のなかから優しく温めてくれます。
身体を芯から温めることで手や足の末端から体温を放熱しやすくなり、布団の中を「快眠温度」と言われる32℃〜33°℃にキープ。それにより、熱い・寒いなどが原因で起きることなく、朝までぐっすりと快眠に導いてくれます。
わたしもこの冬から温泉毛布を使っていますが、軽いのにとても暖かいので今年は電気毛布は必要なさそうだなと思っています。
4.寒い日も朝までぐっすり眠るために。暖房器具の使用方法と寝具を工夫してみましょう
今回は、就寝時の暖房器具の使い方や、寒い冬でも朝までぐっすり眠るためのポイントを解説しました。
まずは現在使用している暖房器具の使い方を見直してみましょう。
また、寝具を購入する場合は初期費用のみでランニングコストもかからず、火事のリスクも乾燥による体調不良も防げます。
冬の睡眠でお悩みの方は、ぜひこの機会に寝具を検討してみてくださいね。